1: (´‐`) 2017/04/22(土) 13:23:38.76 ID:CAP_USER9
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170422-00010004-newswitch-sctch

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赤潮に遭遇して苦しんでいる(電通大提供)

電通大が開発。水族館や博物館での環境教育に

 プランクトンの異常発生で起きる赤潮。海面が赤く染まり、プランクトンがエラに詰まって魚が死んでしまう。養殖業には大ダメージだ。工場や生活排水が原因のため、環境問題として子どもたちに教える際のテーマになりやすいが、科学的な説明はいまひとつ伝わりにくい。そこで魚の気持ちになれば分かりやすいと、エラ呼吸VR(仮想現実)システムが登場した。

 両手に付けたセンサーで腕の動きを認識するとヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)の映像が水中を泳いでいるように進む。エラの開閉は頬に貼った粘着式冷却シートを貼ったり、剥がしたりして表現。のどを引っ張り、水がのどを通る感覚を表現した。

 腹囲を計測し、呼吸に合わせて装置を連動させる。息苦しさは呼気弁を閉じて呼吸を妨害して再現する。電気通信大学の野嶋琢也准教授は「体験者の感想は評価が分かれているが、将来は水族館や博物館での環境教育に使いたい」と開発を急ぐ。
(日刊工業新聞連載「発掘!イグ・ノーベル賞」)

<解説>
 呼気弁を閉じすぎて、エラ呼吸できずに苦しんだ学生さんは「ほんとに死んじゃう」と焦ってました。実はエラ呼吸体験VRとほぼ同じシステム構成で口腔リハビリができるそうです。喉を水が通過する嚥下感覚や頬の筋肉の動きなどを引き出すことで、実際にものを食べなくても、咀嚼やのみ込む感覚に似た体験ができます。

 脳卒中などで上手くのみ込めなくなっしまった方のリハビリに良いかもしれません。子どもに赤潮の苦しさを教え、高齢者にのみ込み方の練習に寄り添う。ぱっと見はふざけた研究で人目を惹き付けて、実は奥深い研究だったとのかと考えさせられます。
(日刊工業新聞科学技術部・小寺貴之)
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